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園部元最高裁判事死去 ロッキード、玉串料、外国人の地方参政権判決にも関与

産経ニュース 2024年9月18日 11時34分

行政法の学者で元最高裁判事、園部逸夫(そのべ・いつお)さんが13日、死去した。95歳。岐阜県出身。葬儀・告別式は20日午前10時から東京都品川区西五反田5の32の20、桐ケ谷斎場で。喪主は次男、正夫(まさお)さん。皇室関連の有識者としても知られた。

昭和29年に京大卒業後、京大助教授を経て判事に。最高裁上席調査官などを歴任後に筑波大教授に転じ、平成元年に最高裁判事に就任した。

嘱託尋問調書の証拠能力を否定したロッキード事件・丸紅ルートや、靖国神社の玉串料への公費支出を違憲とした愛媛玉串料訴訟の大法廷判決に関与。永住外国人への地方参政権付与は「憲法上、禁止されているものではない」とした第3小法廷判決にも関わった。

11年に退官後は弁護士登録。女性・女系天皇を容認する報告書をまとめた有識者会議に座長代理として加わった。内閣官房参与として女性宮家創設の議論に参加。上皇さまの譲位を巡る有識者会議では賛意を示した。

日本寮歌振興会会長として旧制高校の教育伝承にも携わった。

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