17日に亡くなっているのが見つかった俳優の西田敏行さんについて、西田さんが東京・下町の夜間中学教員を演じた映画「学校」の山田洋次監督と、「釣りバカ日誌」シリーズで夫婦役を演じた俳優、浅田美代子さんが松竹を通じて談話を発表した。
山田監督は「偉大な日本のクラウンが去ってしまったことを私は心から悲しく思っています」と突然の死去を惜しみ、浅田さんは「天国で大好きなお酒を思う存分飲んで」と盟友への思いを談話に託した。
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談話の全文は以下の通り。(原文のまま)
山田洋次監督
訃報を聞いて、喜劇のヒーローを演じる役者をぼくたちは失った、という喪失感の中にいます。
『学校』シリーズは企画の最初の段階から西田さんをイメージにおいていたし、彼なしにはつくれなかった。『釣りバカ日誌』シリーズもこの人がいなかったら、成り立たなかったはず。
いくつになっても福島弁の抜けない、懐かしい人柄。小太りの肉体・響きの豊かなバリトンの声、愛嬌のある目元、ヨーロッパではこういう役者をクラウンというそうだが、あの姿がもう見られない。
偉大な日本のクラウンが去ってしまったことを私は心から悲しく思っています。
山田洋次
浅田美代子さん
突然の訃報にただただビックリしています。あの元気ないつも笑顔の浜ちゃんが亡くなってしまうなんて、どう信じたらいいのでしょう。
三國さんが亡くなった日に、二人で献杯したね。今日は私一人 献杯します。
浜ちゃん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
天国で大好きなお酒を思う存分飲んで、そちらにいる仲間と宴会を楽しんでください。
合掌
浅田美代子