岸田文雄前首相は19日、同日死去した読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏について「若いころから大変親しくご指導いただいた、大きな存在だった。首相在任中も大変貴重なご指導をいただいた。言論人として大きな影響力を発揮した人であり、厳しい一面も示されたが、大変心温まる存在だった」と語った。産経新聞の取材に答えた。
渡辺氏は、岸田氏と同じ東京・開成高校出身。首相在任中もたびたび面会していた。岸田氏は「衆院初当選のころから、1時間はじっくり話をしていただいた。毎回長い時間をとっていただいた。鋭い指摘もあったし、厳しい見方もあった。多くのことを学ばせていただいた方だった」と故人をしのんだ。