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泣いて嫌がる女児に「黙らな殺す」「ずっと見ている」と口止めも 小学生狙い10人に性加害男の初公判

産経ニュース 2025年1月14日 16時52分

留守番の小学生女児らを狙った性的暴行を繰り返したなどとして、住居侵入や強姦致傷などの罪に問われた元病院職員、柳本智也被告(28)の裁判員裁判の初公判が14日、大阪地裁(伊藤寛樹裁判長)で開かれた。被害者10人のうちの1人について審理が行われ、被告は起訴内容を認め、「私の身勝手な行いで多大なご迷惑をかけ、精神的苦痛を与えたことを大変申し訳なく思っています」と謝罪した。弁護側は残りの事件も、被告は起訴された事実関係を全て認めると述べた。

この日に審理されたのは、被告が最初に犯行を行ったとされる平成28年3月の事件。検察側の冒頭陳述などによると、大学生だった被告は、電気工事業者を装って小学生女児宅に侵入。泣いて嫌がる女児を「黙らなお前殺すぞ」と脅し、暴行を加え、けがをさせた。写真も撮影し、「(被害を)一言でもいったら友達に見せる」などと口止めした。

被告はこの犯行に踏み切る前に約1カ月半にわたって、女児や家族の外出や帰宅の時間を確認。スマートフォンに記録し、犯行機会をうかがっていた。犯行後には女児に「ずっと見ているから」などと言い残したといい、法廷では、女児の母親が「何年も犯人が逮捕されず、その言葉がずっとのしかかっていた」と苦悩を述べた供述調書も読み上げられた。

起訴状によると、被告は28年から逮捕直前の令和4年7月、同様の犯行などを繰り返したとしている。

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