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「加害者が罪に問われぬ理不尽、許されない」中3いじめ自殺 両親が同学年11人と市提訴

産経ニュース 2024年8月5日 18時14分

大阪府門真市で令和4年に市立中学3年の男子生徒が自殺したのは、継続的ないじめや、それに伴う学校の不適切な指導が原因だとして、生徒の両親が5日、いじめに関与した当時の同級生ら11人と同市を相手取り、損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。

この問題では、市の第三者委員会が昨年12月、同級生らによる交流サイト(SNS)上の誹謗(ひぼう)中傷や、ライングループでの悪口など計62件をいじめと認定。いじめと自殺は「密接に関連があると考えられる」とする報告書をまとめている。

訴状によると、男子生徒は中学1年から、SNS上で「しんでください」などと何度も書き込まれたり、仲間外れにされたりするなどして、3年時の冬に適応障害を発症、自宅で死亡した。

両親側は、同級生らのいじめを「一丸となって精神的攻撃を執拗(しつよう)に加えた」と指摘。生徒や母親が担任教諭に被害を申告していたにもかかわらず、「情報共有やいじめの事実確認といった組織的な対応をしなかった」と学校の注意義務違反も主張している。

提訴後、大阪市内で会見した母親は「心を破壊するまで攻撃をした人が何の罪にも問われない理不尽が許されてはならない。加害者を絶対に許しません」と訴えた。

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