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歯ブラシやコップから覚醒剤反応、警察官証言 紀州のドン・ファン公判

産経ニュース 2024年9月24日 18時48分

「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=に対する殺人罪などに問われた元妻、須藤早貴被告(28)の裁判員裁判の第5回公判が24日、和歌山地裁(福島恵子裁判長)で開かれた。捜査に携わった和歌山県警の警察官への証人尋問が行われ、野崎さんの歯ブラシやコップなどから覚醒剤の陽性反応があったことを明かした。

野崎さんの死因は、致死量の覚醒剤を摂取したことによる急性覚醒剤中毒。平成30年5月24日夕以降に口から覚醒剤を摂取したとされる。

警察官の証言によると、野崎さん宅を調べた結果、1階の掃除機2つのヘッド部分に加え、2階の洗面台にあった野崎さんの歯ブラシやコップなどから覚醒剤の陽性反応があった。翌年7月に被告の所持品を調べたところ、サングラスや靴、上着などからも陽性反応があったという。

また、野崎さんや家政婦、経営する会社の従業員らの携帯電話を解析したものの、覚醒剤の入手をうかがわせる記録は見つからなかった。検察側の冒頭陳述で、被告は密売サイトで覚醒剤を注文していたと指摘されている。

被告は「私は社長を殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません」と無罪を主張している。

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