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「利用しやすい裁判所を」菅野雅之・大阪高裁長官 デジタル化を推進

産経ニュース 2024年9月9日 21時16分

大阪高裁長官に8月16日付で就任した菅野(かんの)雅之氏(63)が9日、記者会見した。大阪での勤務は初めてで、「管内各地の見聞を広め、風土や各府県民のみなさまの感覚にマッチした形で、より適切な紛争解決が図られるよう環境整備に全力を尽くしたい」と抱負を語った。

「最大の課題」として裁判手続きのデジタル化を挙げ、「裁判所の敷居が高いがゆえに守られるべき権利がないがしろにされることがなくなるよう、中立性や公平さという裁判所の使命を守りつつ、利用しやすい裁判所を作っていきたい」と述べた。

菅野氏は北海道釧路市出身で東大卒。昭和60年に判事補に任官。主に民事畑を歩み、東京高裁部総括判事、知的財産高等裁判所部総括判事などを歴任し、昨年5月から仙台高裁長官を務めた。

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