広瀬めぐみ元参院議員（58）＝議員辞職、自民党離党＝の秘書給与を巡る詐欺事件で、東京地検特捜部は30日、詐欺罪で広瀬氏を在宅起訴した。特捜部は、広瀬氏が秘書給与の受領を認めていることなどから、罪証隠滅の恐れなどがなく、逮捕の必要性が高くないと判断したもようだ。
特捜部はこれまでに広瀬氏を任意で事情聴取。広瀬氏は、国から秘書給与が支給された公設第2秘書について「勤務実態はなかった」と供述しているといい、秘書給与をだまし取る意図があったとみられる。
関係者によると、広瀬氏は公設第1秘書の妻を第2秘書として国に申請。令和4年末～5年夏、第2秘書に支給された計約400万円の大半を第1秘書が現金で広瀬氏に渡していたという。
広瀬氏は今月15日、事務所経費捻出のため秘書給与を受領したことを認めるコメントを公表し、議員辞職していた。
特捜部は先月30日、詐欺容疑で広瀬氏の関係先を捜索。秘書らの音声などを入手し、事務所関係者に対して任意の事情聴取を重ねていた。