那覇地検の検事正に就任した白井智之氏(54)が29日、会見を開き、「検事正という重責に身が引き締まる思い。那覇地検は非常に繁忙で捜査、公判に困難が伴う事件もあるが、限られた職員数でこうした状況に迅速かつ適正に対応していく」と抱負を述べた。
沖縄での勤務は離島の地検支部を含め4度目。白井氏は「沖縄は検事として成長させてくれた地。公私ともに第二の故郷だ」と語った。
最高検の「先端犯罪検察ユニット」(JPEC)でサイバー犯罪に対応した経験があるといい、近年の捜査ではデジタルフォレンジック(電子鑑識)技術を活用したスマートフォンの解析が重要になっているとの考えを示した。
愛知県出身で京大法学部卒。那覇地検次席検事や横浜地検特別刑事部長、東京地検公判部長などを歴任した。