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袴田巌さん無罪判決 死刑再審で無罪は5件目、検察側が控訴断念なら確定へ

産経ニュース 2024年9月26日 15時13分

袴田巌さん(88)の再審公判で26日、静岡地裁が無罪を言い渡した。戦後に発生した事件で死刑確定後に再審公判が開かれた5件すべてで、無罪判決が言い渡されたことになる。

ほかの4件は、免田事件、財田川(さいたがわ)事件、松山事件、島田事件。4件の無罪判決は昭和58年~平成元年の7年間に集中しており、今回の判決は約35年ぶり。袴田事件では2回目の再審請求で開始が認められたが、免田事件では認められるまでに6回、島田事件では4回の請求を要した。

再審開始が認められるハードルは高く、「無罪にすべき明らかな証拠を新たに発見」した場合とされている。そのため、開始が決まった時点で無罪の公算が大きくなるが、検察側は5件の公判でいずれも有罪を主張していた。

再審でも検察側は通常の刑事裁判と同様に控訴や上告をすることができる。過去4件はいずれも検察側が控訴することなく、1審で無罪判決が確定した。控訴期限は判決の翌日から14日以内。検察側が控訴を断念すれば、袴田さんの無罪が確定する。

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