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松本人志さん、被害女性との暴露合戦など事態混迷 意欲示す芸能活動再開の行方にも注目 

産経ニュース 2024年11月8日 16時28分

お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんが女性に性的行為を強要したとの報道を巡り文芸春秋などに損害賠償などを求めた訴訟で、松本さん側が訴えを取り下げる方針であることが8日、関係者への取材で分かった。一連の問題を巡っては、松本さんが公式X(旧ツイッター)で文春側の報道に反論したり、芸能活動の再開に意欲をにじませたりするなど、度々、話題になってきた。渦中の中でも意欲を示してきた松本さんの芸能活動の再開の行方はどうなるのか、今後の動向にも注目が集まる。

一連の問題はニュースサイト「文春オンライン」が昨年12月発売の「週刊文春」に掲載する記事の一部を公開したことが発端となった。オンライン版では平成27年に松本さんから性的行為を強要されたとする女性の証言が公表され、仲介した人物として、お笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬さんの名前も記事で取り上げられた。雑誌の週刊文春に掲載された記事では、文春から取材を受けた際の松本さんや小沢さんの様子も盛り込まれた。

松本さんが所属する吉本興業は「当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するもの」と抗議コメントを発表した。その後、松本さんからの被害を訴えた女性が小沢さんに送ったとされる、松本さんと会えたことを感謝するLINEの画像がネット上に流出。一方で過去に同様の被害を受けたとする女性の投稿がSNSで相次ぎ、暴露合戦の様相を呈した。

吉本興業は1月8日、松本さん側から裁判に注力するとの申し出があったとし、松本さんの芸能活動休止を発表した。実際、松本さんはXでも争う姿勢の発言を重ねたが、表明していたテレビ出演が取りやめになったり、小沢さんが芸能活動の自粛を発表したりするなどして、事態は混迷を深めていった。テレビ各局や出演番組のスポンサー企業も慌ただしく対応に追われた。

松本さんは1月22日、週刊文春の記事が名誉棄損に当たるとして、文芸春秋と文春の編集長に対し、5億5000万円の損害賠償と訂正記事の掲載を求める訴訟を東京地方裁判所に起こした。第1回口頭弁論が3月28日に開かれ、第2回弁論の準備が進められていた。松本さんは3月、「世間に真実が伝わり、一日も早く、 お笑いがしたいです」と投稿するなど、復帰に強い意欲を見せていた。

文春側は提訴された際、「一連の記事には十分に自信を持っています。現在も新たな告発者の方々のお話をうかがい、慎重に裏付け取材をしております」と声明を出しており、松本さんから性被害を受けたと告発する女性の記事などの続報を掲載していた。松本さん側が訴えを取り下げる方針であることを踏まえて、文春側がどういった反応を見せるのか、注目が集まる。

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