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元千代田区議に有罪判決 入札情報の見返りに賄賂受け取る 東京地裁

産経ニュース 2024年7月16日 11時12分

東京都千代田区発注の公共工事を巡り、入札情報の漏洩など便宜を図る見返りに賄賂を受け取ったなどとして、あっせん収賄などの罪に問われた元千代田区議、嶋崎秀彦被告(64)の判決公判が16日、東京地裁で開かれた。中村光一裁判長は懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。

中村裁判長は、嶋崎被告が区議の立場を利用し「入札制度において特に重要性の高い秘密情報」を漏洩して賄賂を得た行為について、「職務の公正さと社会の信頼を損なう悪質な犯行」と指摘。一方、事件後に議員を辞職して謝罪していることなどから、執行猶予付きの判決が相当とした。

判決によると、嶋崎被告は区の元行政管理担当部長=官製談合防止法違反罪で有罪確定=と共謀して令和2年、区発注の区立小学校・幼稚園の改築に関する一般競争入札で、業者に入札情報を漏洩し、謝礼を受け取った上、ほかの業者に自宅の改修工事を行わせた。

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