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「金目当てで虚偽告訴」検察職員からの〝二次被害〟 元検事正の被害女性、職員を告訴

産経ニュース 2024年10月25日 19時52分

大阪地検検事正に在任中、酒に酔った部下に性的暴行を加えたとして、準強制性交罪に問われた元大阪地検検事正、北川健太郎被告(65)の初公判が開かれた25日、閉廷後に被害者の女性検事が記者会見を開いた。女性は、特定の検察職員が捜査中に被告側に捜査情報を漏らし、さらに女性を誹謗(ひぼう)中傷する「二次被害」があったとして、この職員を名誉毀損(きそん)罪で刑事告訴するなどしたと明らかにした。

女性は今年4月までに検察庁に被害を申告。検察は捜査を始めたが、女性によると、被告の起訴後に開示された証拠から、検察職員が被告側に捜査内容について伝えたとみられることが判明した。

職員は検察組織内で「女性が金目当てで虚偽告訴をした」という噂を流し、それを真に受けている職員が少なくないことも知ったといい、組織を信じられなくなり「非常に孤立させられた」と声を震わせた。

女性は10月、この職員を名誉毀損や捜査情報を漏洩(ろうえい)させたとする国家公務員法違反などの罪で告訴・告発。大阪高検が捜査しているという。

起訴状によると、被告は平成30年9月12日深夜から翌13日未明、当時住んでいた大阪市内の公務員用宿舎で、酒に酔って抵抗できない女性に性的暴行を加えたとされる。この日の初公判で被告は起訴内容を認めた。

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