酒に酔った部下の女性検事に性的暴行を加えたとして、準強制性交罪で元大阪地検検事正の北川健太郎被告(64)が起訴された事件で、被害を訴える女性検事を支援する会が15日、被告に長期の実刑判決を求めることなどを訴えるオンライン署名を始めたと発表した。最高検や裁判所へ提出する予定。
事件を巡っては、「金目当ての虚偽告訴」などと検察内部で吹聴したとして、女性検事が同僚の女性副検事を名誉毀損(きそん)罪で大阪高検に告訴。署名では、被告と副検事への厳正な捜査、裁判所には被告への長期の実刑判決と副検事への厳正な処罰を求める。
女性検事によると、署名は12日に開始。15日午後3時時点で約4万2千筆が集まっている。https://www.change.org/kenji_supportで受け付け中。X(旧ツイッター)では「声を上げたことを後悔させない」のハッシュタグで賛同者を募っている。
北川被告は昨年10月の初公判で起訴内容を認めたが、その後、「同意があったと思っていた」と無罪主張に転じた。