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仁徳天皇陵の埴輪初公開も「百舌鳥・古市古墳群」世界遺産5年 

産経ニュース 2024年7月5日 15時30分

国内最大の仁徳天皇陵古墳(堺市、墳丘長486メートル)で知られる「百舌鳥(もず)・古市古墳群」の世界文化遺産登録5周年にちなんで、堺市堺区の市博物館で6日から、企画展「ハニワ大解剖」が開かれる。仁徳天皇陵古墳や国内2位の大きさの応神天皇陵古墳(大阪府羽曳野市、同425メートル)の円筒埴輪(はにわ)など約170点を展示。埴輪を通じて巨大古墳の時代を紹介する。9月1日まで。

両古墳群は令和元年7月6日に世界文化遺産登録が決定。4世紀後半~5世紀後半の巨大前方後円墳を中心に49基で構成されている。

宮内庁が管理する天皇陵などは立ち入りや広範囲の発掘ができず実態は分かっていないが、企画展では仁徳天皇陵古墳の墳丘で同庁が確認した円筒埴輪を初公開。堺市内の百舌鳥梅町窯跡(かまあと)で出土した犬形埴輪なども展示される。

円筒埴輪は時期によって形態が少しずつ変化するのが特徴で、古墳の築造年代を特定する重要な遺物。会場では、時期の古いものから順に並べることで、埴輪の変遷を紹介している。

8月25日午後2時からは「埴輪生産からみた百舌鳥古墳群」と題して岡山大学の木村理(おさむ)助教が講演し、定員80人で無料。申し込みは7月22日~8月16日に同館ホームページによる電子申請か往復はがきで。祝日を除く月曜休館。問い合わせは同館(072・245・6201)。

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