第二次大戦と阪神淡路大震災を乗り越え、港町・神戸の記憶を伝える建築物を一斉に公開する「神戸モダン建築祭」が22日から24日に開催される。パスポートを購入し、各建築の受け付けで提示することで自由に内部を見学できる仕組み。今回は対象エリアや公開件数を増やしてより充実した内容になっている。
今年は、パスポート対象地域を拡大し、昨年の「北野・山手」「三宮・元町・港湾」エリアに加え、「六甲・御影」「湊川・兵庫」エリアを新たに追加した。古城を思わせるロマネスク調の「県立神戸高校」(神戸市灘区)▽全国でも希少な現存の円形校舎「神戸市立美野丘小学校」(同)▽昭和キャバレーの建築世界「クラブ月世界」(神戸市中央区)▽日本で最初のイスラームモスク「神戸ムスリムモスク」(同)などの内部が公開される。建築物によって公開日が限定されている場合があり、ホームページ上で確認が必要。また、16日から24日は建築祭期間として、専門家によるガイドツアーなども繰り広げている。
神戸モダン建築祭のホームページ(https://kobe.kenchikusai.jp)。
パスポートは、オンライン決済(teket)3000円か、セブン・イレブン3500円で販売。建築祭のホームページからも購入できる。