産経新聞朝刊1面「朝の詩」の5月の月間賞に堺市南区、主婦の安田多恵さん(47)の「唯一無二」(5月19日掲載)が選ばれました。選者の詩人、八木幹夫さんは「詩はある真実を隠すことによって現れ出ることがあります。安田さんは最後の一行で種明かし。読者はもう一度一行一行の不思議を読み直します。ああ、そうだったのか。かわいいロク!」と話しています。安田さんには商品券1万円分を贈ります。
安田さんの話「月間賞、ロクともども大変うれしく思っています。3月17日の同欄に母の作品が掲載され、私も負けじと書いたのがこの詩でした。きっかけをくれた母、題材となってくれたロク、選出してくださった八木先生にはただただ感謝です」
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唯一無二
世界は狭く
心を許した相手は二人
天真爛漫、小心者の
内弁慶かつ甘えん坊
排便直後は
ハイテンション でも
病院、来客、掃除機
怖い
おしゃれグレージュに
黒アクセント
青い瞳の狸顔
唯一無二の宝物だよ
長生きしてね
愛猫 ロク