先日、郷里の北九州市で母の110歳(数え111歳)の誕生会「皇寿の祝い」を子供、近親者がそろい楽しい時間を過ごした。
母は大正3年生まれ、戦時中は、台湾に渡り終戦時には引き揚げ者として日本に戻り、豊かではない時代の昭和、新時代の平成、令和と駆け抜けてきた。
109歳まで、めいの協力もあり一人で生活していたが、昨年12月に腰を骨折し入院、自宅に戻りたいとの一念で、リハビリに励み本年1月、無事に退院した。だが、以前のように自宅で一人生活するには無理の様子にて、デイサービス利用中の施設にお世話になることとなった。施設入所後は、入居者最年長にて各行事では入居者代表で挨拶したりと相変わらず元気で過ごしている様子で、一安心。施設の職員の皆さんの温かい支援のおかげで、この様子であればあと5~6年は元気でいられるような気がする。
この度のお祝い会の参加者は最高96歳。他も後期高齢者が多く「あそこが痛い、ここが痛い」が皆の口癖であるが、母の口癖といえば「皆さん体に気を付けて私より先に逝かないで」。われわれも、うかうかしてはいられない。母より先に逝かないよう元気で長生きの秘訣を教えてもらい、頑張っていきたい。
溝上眞一(75) 堺市東区