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キトラ「天文図」間近で きょうから一般公開、高松塚古墳壁画も

産経ニュース 2024年10月12日 7時30分

キトラ古墳(7世紀末~8世紀初め)に描かれた「天文図」(国宝)が12日から奈良県明日香村の保存管理施設「四神の館」で一般公開される。天文図の星座を図示した円形の星座板も展示し、当時の人々が観察した星座に思いをはせることができる。一般公開は11月10日まで。

石室天井に描かれた天文図は、360個以上の金箔(きんぱく)の星で74の星座を表現。中国・唐の長安(現在の西安)や洛陽で観察した星空とも考えられている。

今回は、ガラス越しの見学では星座の位置や形がイメージしにくいことから、直径50センチほどの円板に天文図を明示して、季節ごとに見える星座が分かるように工夫した。同館では、今月26日~11月4日に中国の星座を紹介するミニプラネタリウムも上映される。

一方、高松塚古墳壁画(国宝)は今月12~18日に同村内の仮設修理施設で公開。飛鳥美人像のほか、カビなどによる劣化で消えかかっている白虎も見ることができる。高松塚壁画についてはすでに定員を満たしているが、当日に空きがあれば見学可能。

申し込み、問い合わせは文化庁の公開事務局(キトラ壁画=06・6281・3060、高松塚壁画=06・6281・3040)。

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