昭和45年大阪万博のシンボル的存在で、今も日本万国博覧会記念公園(大阪府吹田市)に立つ「太陽の塔」の国の重要文化財指定について、石破茂首相は4日の衆院予算委員会で「文化庁が適切に判断すると承知している」と述べた。公明党の山崎正恭氏への答弁。
山崎氏は「大阪・関西万博(4月13日~10月13日)開催中に指定すべきだ」と求めた。首相は「太陽の塔は、『芸術は爆発だ』と言った岡本太郎さんの作で、非常に斬新だった。大阪万博から50年たって指定する意義をかみしめながら、大阪・関西万博成功の一助になれば幸いだ」とした。
太陽の塔を巡っては、大阪府の松井一郎前知事が将来的な世界遺産登録を目指す方針を表明。令和2年に国の登録有形文化財に認められた。府は昨年11月、「文化的な景観として価値を有する」とする報告書を公表している。