神奈川県箱根町の彫刻の森美術館で26日、開館55周年を祝う記念式典が開かれ、関係者を前に日枝久館長が「皆さんのご支援のおかげで55周年を迎えることができました」と挨拶した。
同美術館は昭和44年8月、日本初の野外美術館としてオープン。日枝氏は「起伏に富んだ土地、自然の中で彫刻の良さを皆さんに味わってもらいたい、世界一にしたいという夢があった」と初代館長だった鹿内信隆氏の思いを紹介した。昨年は約80万人が訪れたという。
55周年の記念事業として、今年3月に72歳で死去した彫刻家、舟越桂(かつら)さんの作品約60点を展示する「舟越桂 森へ行く日」が同日開幕(11月4日まで)。また、来館者に人気の「森の足湯」が27日、リニューアルオープンする。