第35回高松宮殿下記念世界文化賞(演劇・映像部門)を受賞したアン・リーさん(70)によるアーティスト・トーク(日本美術協会主催)が21日、東京・赤坂の鹿島KIビルで開かれ、約160人が参加した。
リーさんは米アカデミー賞監督賞を受賞した「ブロークバック・マウンテン」に触れながら、「映画を作ることは、私にとって本当に重要で素晴らしい時間だ。賞をとるような作品を作ることやプロモーションも大事だが、私には作っているときの楽しみの方が大きい」と語った。
対談相手となった映画評論家の渡辺祥子さんが「日本と台湾の架け橋になる作品を作ってほしい」と求めると、最初は固辞したリーさんは「やってみます。心の中に留めておく」と答え、会場を沸かせた。