Infoseek 楽天

上村三代の美の系譜を紹介 奈良・松伯美術館で開館30周年記念特別展

産経ニュース 2024年6月16日 6時30分

松伯美術館(奈良市登美ケ丘)で、開館30周年記念特別展「文化勲章三代の系譜上村松園(しょうえん)・松篁(しょうこう)・淳之(あつし)展」が開かれている。他館と同館の所蔵品を一堂に展示し、三代にわたり文化勲章を受章した上村家の美の系譜をたどる。7月15日まで。

格調高い美人画で知られる松園は、昭和23年に女性として初めて文化勲章を受章。花鳥画で新たな表現を切り開いた松篁は同59年に、東洋独自の絵画空間を追求し同館の館長でもある淳之さんは令和4年に同章を受けた。

松園の作品のうち、「月蝕(げっしょく)の宵(よい)」(大分県立美術館蔵)は着物に身を包んだ女性たちが鏡に月蝕を映して楽しむ姿を描いている。このほか松園では「静」(東京国立近代美術館蔵)や「初雪」(大川美術館蔵)などがある。

開館は午前10時~午後5時で、月曜休館。ただし7月15日は開館。入館料は高校生以上1400円、小中学生700円。問い合わせは松伯美術館(0742・41・6666)。

この記事の関連ニュース