来年10~12月に東京・台場で開催される「東京お台場トリエンナーレ2025」について、都とフジテレビなどでつくる実行委員会は26日、記者会見を開き、水玉模様の作品で国際的に知られる現代美術家の草間彌生さんらが参加すると発表した。最終的に40組程度のアーティストの出展を見込んでいる。
他には、大阪府出身の笹岡由梨子さんや、フランス在住のアブラハム・ポワンシュバルさんらが参加。企画を担うアーティスティック・ディレクターには美術評論家の建畠晢さんらが選ばれた。
テーマは、幕末の黒船来航にちなむ狂歌の一節を引用した「泰平の眠りを覚ます上喜撰-野生とカオスと新世界-」に決まった。世界に向けて国を開くきっかけとなった歴史的な場所であるお台場から、アートを通じて社会的課題を考える。
実行委員長の遠藤龍之介フジテレビ副会長は「分断と混迷が続く不安な世界情勢の中で、芸術の力はますます重要になっている。作品と触れ合うことで心を突き動かされ、気づきを得るきっかけになれば」と話した。