Infoseek 楽天

紅麹サプリで厚労相「死亡事例の調査、小林製薬に任せられず」 直接管理する考え表明

産経ニュース 2024年6月28日 21時58分

小林製薬の「紅麹(こうじ)」サプリメントの健康被害問題を巡り、厚生労働省は28日、新たに摂取との因果関係が疑われる死亡事例が76件あったと発表した。今後、厚労省が調査の進め方などを管理するとし、同社に29日までに調査計画の作成、報告を求めている。

厚労省によると同社に遺族からサプリ摂取と死亡の関連を疑う相談が170件寄せられ、うち91件は摂取していないことが確認され、3件は医師が因果関係はないと判断した。今後さらに因果関係の調査を進める方針。

一方、同社が当初公表していた死亡事例5件について、1件は摂取が確認されなかったとした。

厚労省は3月下旬以降、同社に毎日、健康被害状況の件数の報告を求めていたが、170件は因果関係を確認していたとし、6月まで報告がなかったという。

76件の死亡原因には腎関連疾患だけではなく、がんや脳梗塞、肺炎なども含まれた。同社によると当初、腎疾患のみ死亡疑いを公表していたが対象を拡大。同社は「被害発生の可能性が否定できないものは広範に報告、公表すべきと判断した」とコメントを発表した。

武見敬三厚労相は、報告がなかったことについて「極めて遺憾だ。今後の死亡事例の調査は小林製薬に任せておけず、厚労省が直接管理する」と述べた。

この記事の関連ニュース