インフルエンザの報告数が過去10年間で最多となり、「警報レベル」の状況が続いている。政府は高齢者や乳幼児は特に高リスクだとして、手洗いや消毒の徹底を呼びかけている。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染し起きる病気で、38度以上の発熱や頭痛、関節痛、全身のだるさが急激に出るのが特徴だ。同時に、のどの痛みやせきといった風邪のような症状も出る。主に、せきやくしゃみのしぶきに含まれるウイルスを吸い込んで起こり、高齢者は重症化しやすく、子供ではまれに急性脳症を起こすこともある。
予防には、手洗いやアルコール消毒が有効。室内の湿度を保ち、栄養や休息を取ることも対策になり、ワクチンの接種も予防に役立つ。人混みへの外出を避けることが望ましいが、マスクの着用でウイルスを吸い込む可能性を低減できる上、マスクは感染者がウイルスをまき散らすことも防ぐ。
政府は「せきが出るときはマスクやハンカチで口を押さえることが重要だ」として「せきエチケット」を求めている。