11月19日は男性の健康や幸福に目を向け、ジェンダー平等を目指す国際男性デー。この記念日の認知を広げようと、男性特有の健康課題について発信しているユーチューバー、看護師マッキーさんがクラウドファンディング(CF)を企画した。目標額は日付にちなんだ111万9000円。「集まった資金で、楽しみながら男性特有の健康課題を知る体験型のイベントやセミナーを実施したい」と話している。
泌尿器科への偏ったイメージも
看護師マッキーさんは医療機関に11年勤め、そのうち6年間、泌尿器科に在籍した経験をもつ。
「泌尿器科は男性特有の疾患を扱う診療科だが、多くの人にとって内科ほど身近な存在ではなく、『性病にかかったら行くところ』など偏ったイメージから敬遠する人もいる。本来、泌尿器科を受診すべき人が別の診療科にかかって体調が改善しないケースも少なくない」と語る。
問題意識を抱いたマッキーさんは現在フリーランスの看護師として、ユーチューブで、男性の泌尿器科領域の健康情報を毎日発信。番組の登録者数は13万人を超え、40歳以上の中高年男性が9割以上を占めている。
男性ホルモンの役割を発信
マッキーさんが力を入れているのが、男性ホルモン「テストステロン」の役割に関する啓発だ。
テストステロンは骨や筋肉を強くし、生殖機能だけでなく、内臓機能を支える。認知機能に作用して集中力や記憶力を高めるほか、意欲を引き出す〝ハツラツホルモン〟ともいわれる。
テストステロンの分泌が加齢やストレスが原因で急激に低下すると、男性更年期障害を発症することがあり、男性の心身にさまざまな影響を及ぼす。
こうした知識を男性たちに直接届けようと、マッキーさんは動画配信の枠を超えた体験型のイベントを企画した。
スクワット講習にウォーキングイベントも
11月16日には大阪市内で泌尿器科医とともにイベントを開催する。泌尿器科に関するクイズ大会や、理学療法士による筋力維持に役立つ正しいスクワットの講習などを予定している。
さらにテストステロンの分泌を促すことを目的としたイベントを継続的に実施するため、CFで資金を募ることを決断。
募金してくれた人への〝リターン〟として、マッキーさんが歩きながら男性の健康上の悩みを聞くウォーキングイベントなどを企画している。
また女性向けにも、男性更年期障害をテーマにしたセミナーを準備しており「パートナーの健康を気遣う女性に参加してもらえたら」と呼びかけている。
目標金額は111万9000円。「11月19日の国際男性デーが男性の健康を考える記念日として定着してほしい」と話す。CFの詳細はから。