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絶えない未成年の喫煙・飲酒 高3女子の0・6%が喫煙、3%が飲酒 宮田笙子が五輪辞退

産経ニュース 2024年7月19日 15時24分

体操女子のパリ五輪日本代表でエースの宮田笙子(19)=順天堂大=が19日、喫煙と飲酒により出場を辞退した。若いうちに喫煙や飲酒を始めると健康被害が大きいとされ、政府の健康づくり計画は「未成年者の喫煙・飲酒をなくす」ことを目標に掲げる。しかし、政府の調査では、現在も高校3年男子の1%、女子の0・6%が喫煙を、高3男子の約4%、女子の約3%が飲酒をしているとの結果もある。

令和4年の改正民法の施行により、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたが、喫煙や飲酒は20歳未満の禁止が維持された。若い年齢から飲酒や喫煙を始めると、将来、がんや脳卒中で死亡するリスクが高まるほか、たばこはニコチン依存により禁煙しづらくなるとされるなど、悪影響が大きいためだ。

厚生労働省の研究班の調査では、たばこを吸う人の割合である喫煙率は、高3男子の場合、平成22年の8・6%から29年は3・1%、令和3年は1・0%に低下。高3女子は同時期に、3・8%から1・3%、0・6%へと下がった。

また、飲酒率は高3男子の場合、平成22年の21・7%から29年は10・7%、令和3年は4・2%に低下。高3女子は同時期に、19・9%から8・1%、2・9%へと低下した。

政府の健康づくり計画「健康日本21」は「未成年者の喫煙・飲酒をなくす」ことを目標に掲げ、喫煙では2年4月、受動喫煙対策を強化した改正健康増進法が全面施行された。飲食店や職場、ホテルのロビーなど不特定多数の人が利用する施設が原則禁煙となったほか、特に20歳未満の人は喫煙を目的としない場合でも、喫煙エリアへは一切立入禁止となった。

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