兵庫県姫路市は21日、主にマダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)に市内在住の80代男性が感染したと発表した。県内でSFTSが確認されるのは今年初めて。男性は医療機関に入院中という。
市によると、男性は9日に発熱などの症状が出たため、10日にかかりつけ医を受診。14日に別の医療機関で陽性が確認された。発熱のほか食欲不振、全身倦怠(けんたい)感などの症状があり、感染経路は不明。
SFTSは主にマダニにかまれることで感染。発熱や嘔吐(おうと)などの症状が出る。潜伏期間は6~14日で致死率は10~30%という。市は、やぶや草むらなどに入るときは長袖、長ズボンなどで肌の露出を少なくし、かまれた際は皮膚科などの医療機関で処置をするよう呼び掛けている。