Infoseek 楽天

ゆらぐ女性の体調「把握する習慣を」高尾美穂医師がアドバイス「記録が大切」

産経ニュース 2024年10月9日 14時22分

女性のホルモンバランスの変化に着目した生理管理アプリ「ソフィ Be」のサービスを紹介するユニ・チャームの発表会が9日、東京都内で開かれた。産婦人科医の高尾美穂さんがゲストに招かれ、生理に伴う不調を抱えながら我慢している女性が多い実態を踏まえ、「体調変化の記録を残していくことで、次のアクションにつながる。婦人科相談の材料にもなる」と体調把握の重要性を訴えた。

体調の変化を可視化

ユニ・チャームのサービス「ソフィ Be」は無料で使える生理管理アプリ。記録した生理日からホルモンの波を予測し、グラフ化する。

ユーザーはその日の体調や気分について、ばっちり▽まあまあ▽フツー▽いまいちの4種類のマークで記録ができる。

アプリ画面では、心身の変化をマークで可視化。生理日から予測された2種類の女性ホルモンの波と重ね合わせることで、好調と不調の原因の一つに女性ホルモンの作用があることを把握できる仕組みだ。

7割は要因「わからない」

ユニ・チャームが今年8月、不調を感じたことのある15~49歳の女性724人を対象に実施した調査によると、不調を感じる頻度について、4人に1人が「半月以上は不調」と答えた。不調の種類は多岐にわたり、なんらかの悩みを抱えている人が約8割にのぼることが分かった。

一方で不調の要因をたずねると「まったくわからない」(32・6%)、「なんとなく思い当たるが、よくわからない」(40・7%)で、約7割が不調の要因を理解していないことも判明した。

調査結果を受け、高尾さんは「女性たちは悩んでいるけれど、足踏みしている印象がある。まずは自分なりの記録を残していくことが次のアクションにつながる」と指摘。「日常の心配事が体調に影響することもある。そうした記録は、婦人科受診の際の相談の材料になる」と説明した。(篠原那美)

この記事の関連ニュース