第171回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、直木賞は一穂ミチさん(46)の「ツミデミック」に決まった。
一穂さんは昭和53年生まれ、大阪府出身。平成19年に「雪よ林檎の香のごとく」でデビュー。令和3年に「スモールワールズ」、4年に「光のとこにいてね」で直木賞候補となり、今回は3回目の候補。受賞作は新型コロナウイルス禍を背景にした6つの短編が収められた犯罪小説集。「ツミデミック」は罪とパンデミック(世界的大流行)を掛けた造語。
芥川賞は朝比奈秋さん(43)の「サンショウウオの四十九日」と、松永K三蔵さん(44)の「バリ山行」。
贈呈式は8月下旬、都内で開かれる。賞金は各100万円。