『こどもに聞かせる一日一話2』母の友編集部編(福音館書店・1650円)
昭和28年創刊の月刊誌『母の友』で長く掲載されている企画「こどもに聞かせる一日一話」から童話30作を集めた。
令和4年に続く第2弾。絵本の名作『ぐりとぐら』が誕生するきっかけとなった童話「たまご」が収録されている。
「たまご」は昭和38年6月号に掲載され、昨年9月号で再録。森で見つけた大きな卵で黄色いカステラを作り、仲間たちに振る舞う2匹の野ねずみ、ぐりとぐらの物語は絵本とおおむね同じだが、絵は白黒で描かれていた。本書の対象年齢は、読み聞かせるなら3歳から、自分で読むなら小学校低学年から。