畑にどっさりなったカボチャを見て農場のおじいさんが嘆く。「わしゃ もう かぼちゃは あきた…しゃれた ものが たべたいわ」。それを聞いて悲しくなった、大きさも形もさまざまなカボチャたちは、カボチャ好きを探してぞろぞろと旅に出る。
道中、ネコやウシたちに「かぼちゃは すきかい?」と声をかけるが、返事はつれない。暗くなり、カボチャたちが崖から転がり落ちると、そこには魔女やお化けたちがいて…。
ハロウィーンシーズンにぴったりのユーモラスな物語と絵。表紙もいいが、カバーを外すとさらに色鮮やかな絵が見られて楽しい。
■『かぼちゃぞろぞろ』乾栄里子作、川原瑞丸絵(ひさかたチャイルド・1540円)