大自然の中に置かれた1台のトランポリン。象、ワニ、リス、亀…動物たちが次々と現れては、思い思いのスタイルでポーン。ページをめくるたび、「ポーン」と口にしたくなる愉快な絵本は、時間帯に合わせた景色の色使いがカラフルで、読む者の心も弾む。
最後はみんなで集まってポーン。そして誰もいなくなった夜、トランポリンを楽しんでいたのは-。ポーンする動物たちの姿を見て、自分も跳ねてみたくなったのだろう。その気持ちは分かるし、読み終えたとき、こちらもトランポリンに乗りたくなる。乗る際はけがに気をつけて。
『トランポリンがありました』楓真知子作(絵本館・1540円)