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「私服はめんどう」「どちらでもいい」「とても楽」 兵庫の県立高校で「服装自由化」試行 初日は体操服や制服姿多く…

産経ニュース 2024年7月4日 19時10分

兵庫県豊岡市の県立豊岡総合高校で4日、「服装自由」の試行が始まった。但馬地域の高校では初めての試みで、初日は私服よりも体操服や制服姿が多かったが、生徒たちは元気に登校。試行は18日までで、学校側は「現在の制服を見直す前提ではないが、生徒には制服について考えてほしい」と「服装自由」についてのアンケートを実施する。

同校は平成15年に豊岡実業、豊岡南の2高校が統合されて新設、現在の男女の制服も新しく決まった。しかし近年、全国で校則や制服の見直しが進み、同校でも昨年から「制服について考える機会を」と協議を重ね、今回の試行となった。

試行を前に、学校側は生徒564人(男子288人、女子276人)と保護者に対し、趣旨を理解してもらうため①TPOに応じた服装を選ぶ②学校にふさわしい服③豊岡総合高校の制服の意義を見直す機会に-の3点を通知した。

同校の始業時間は午前8時10分で、この日、生徒たちは午前7時半過ぎから続々と登校した。しかし、初日は私服よりも体操服や制服姿が多かった。

体操服を着て登校した3年、森田大芽さん(17)は「体操服の方が動きやすい。暑いから予備を持参している」。私服については「どちらでもいい」という意見だった。同じく体操服姿の3年の女子生徒(18)は「私服はいろいろと制約があり、面倒くさい」と否定的だった。

黒長袖とブルーのジーンズ姿の数少ない私服派の3年、山田虹心さん(18)は「私服は楽なのでいい。(私服に)こだわりはないですが、日に焼けないようにしたい」と話した。

高瀨直人教頭は「初日は様子見の生徒が多かったと思う。期間中の服装は自由なので、どんな私服を選ぶか考えてほしい」と生徒の自主性に期待した。

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