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海洋高生がスーパーでマグロ販売 はえ縄漁業の実習船で捕獲、新鮮さ評判

産経ニュース 2024年8月10日 8時17分

茨城県立海洋高(同県ひたちなか市)海洋技術科の3年生が航海実習で捕獲したマグロが9日、県内の食品スーパー「カスミ」の9店舗で販売された。

生徒たちは今年4月下旬から7月上旬にかけ、計14人が2班に分かれて実習船「鹿島丸」に乗船。フィリピンやグアム沖で、はえ縄漁業の操業実習を行った。捕獲したメバチマグロなど約2トンは大洗港で水揚げされ、水戸市の水産物卸売り加工会社「茨城水産」で保管・加工された。

この日、フードスクエアカスミ水戸赤塚店(水戸市河和田)では、実習船に乗った3人の生徒が店頭に立ち、お客との対面販売に臨んだ。ソテーなどの料理に向くメカジキの切り身は100グラム267円、刺し身用のメバチマグロの柵は同386円(いずれも税込)で売られた。市販品とほぼ同じ価格だが、同店の鮮魚担当者は「一本一本が丁寧に処理されていて、すごく鮮度がいい」と品質に太鼓判を押していた。

店頭で販売を担当した鈴木秀翔(ひでと)さん(17)は航海実習について、「最初は船酔いしたけれど慣れた。とてもいい経験になった」と笑顔。「カジキはゆでてから、しょうゆとわさびで。鮮度の良いメバチは、さっとゆで、たたき風にしてもいい」とおいしい食べ方をお客にアドバイスした。

いろいろなマグロのパックをかごに入れた水戸市の女性(38)は、「うちの子供たちが魚好きだし、一生懸命に漁をした高校生を応援したかった」と話した。

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