中学生を対象とした令和6年度「税についての作文」(国税庁、全国納税貯蓄組合連合会共催)で博多税務署長賞を受賞した東福岡自彊館中学3年、城戸孝介さん(15)が29日、同税務署(福岡市東区)の一日税務署長を務めた。
城戸さんは作文で、家族が救急車で運ばれ一命を取り留めた経験から、消防や警察などの社会インフラが税によって支えられていることを知ったと説明。重篤でない患者がタクシー代わりに救急車を利用するなどの問題に警鐘を鳴らし「税金の使われ方、大切さを理解すれば日本全体がもっと安全になる」と結んだ。
金子健太郎署長から委嘱状を手渡された後、城戸さんは職員を前に訓示として自らの作文を朗読。一日署長として業務を行い「税にはそれぞれ、しっかりとした目的がある。目的に沿った使い方をすれば日本はもっと良くなる」と話した。