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おしゃぶりが取れない5歳の息子、どう思う?「ありのままを認め、受け止めよう」 原坂一郎の子育て相談

産経ニュース 2025年2月1日 16時0分

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保育園に通う5歳の息子は明るく活発ですが、寝るときにおしゃぶりが取れないのが悩みです。部屋を暗くすると泣くこともあります。園でも昼寝は苦手で、息子だけ遊んでいるそうです。落ち着きがなく、食事中も立ち歩き、先生が食べさせているとのこと。発達障害がある私は、注意されながら育ちました。今は家事と子育てが苦手ですが息子は大好きです。先生は息子の状況をどう思われますか?

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ご相談の中には息子さんのいろんな様子が書かれていましたが、最も困っているのは「寝るときにおしゃぶりがはずせない」ことでしょうか。子供が眠るときに欲するのは「安心感」です。おしゃぶりをしたときだけ眠るのなら、今はおしゃぶりが安心材料になっているようです。

大切なのはとにかく眠ることなので、今しばらくはおしゃぶりを与えながら、違う安心材料を探してください。それは音楽かもしれないし、特定の絵本かもしれません。お母さんの歌声ということもあり得ますよ。

園で息子さんだけ昼寝ができない、食事中は立ち歩いてばかりなどの様子をうかがうと、息子さんにも発達障害がないとも言い切れませんが、ご心配なら園を通じて専門家に相談しましょう。今してほしいことは、息子さんのありのままの姿を受け止め、それを認めることです。かつてあなたが、言われていやだったこと、されていやだったことがあれば、それはしないようにし、言われてうれしかったこと、されてうれしかったことはどんどんしましょう。大切なのは、「お母さんは僕の一番の理解者」と思ってもらうことです。

子育てで一番大事なことは「わが子が大好き」という気持ちです。「それならおまかせ」という声が聞こえてきそうですね。(こどもコンサルタント)

原坂一郎

はらさか・いちろう 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演活動を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士でもある。

子育てに関する悩みを「原坂一郎先生へ」と記してお寄せください。原坂先生が回答します。<メール>life@sankei.co.jp

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