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妻ばかり取り合いする子供たち 父親もかけがえのない存在 原坂一郎の子育て相談

産経ニュース 2024年8月31日 16時0分

Q

小学1年生の娘と3歳の息子はよく取り合いのケンカをします。最も多いのが妻の取り合いです。外出するとどっちが妻と手をつなぐかでケンカ、寝るときは妻の隣は誰かでケンカで、私の取り合いはめったにありません。私は、普段から子供とよく遊び、それなりによく関わっているつもりですが、抱っこのときでも「ママがいい」と言われて寂しくなってきます。どうすれば来てくれますか?

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子供が母親を大好きなのは、子供がそうなって当然のことを、母親は子供を産んだ直後からずっとしてきたからだと思います。子供にとって「大好き」の金メダルを渡したいのが母親なら、銀メダルは誰でしょう? 多くの場合、母親の次は父親だと思います。特に最近は、それだけのことをしている父親が多く、その資格はあなたを含めて十分にあると思います。私の孫もそうなので、私は金・銀のメダルはあきらめ、銅メダルを狙っています。

あなたは、子供たちが来てくれないと悲しんでいますが、金・銀のメダルが並んでいたら、子供はどうしても金の魅力に引かれます。決してあなたが好かれていないわけではありません。

私の孫は、私が「お風呂に入ろう」と誘えば、「じいじとはイヤ! パパがいい」。「抱っこ」と言うので、私が抱こうとすれば「パパがいい」となります。が、先日、両親が仕事で出かけ、私ひとりで孫2人の面倒をみる日がありました。すると私に甘えること、甘えること。何かあれば2人で私の取り合いだったのです。銅メダルでもよく考えれば世界で3番目。孫たちは私のことも大好きだったようです。

お子さんにとっては、あなたもかけがえのない存在です。あなた自身、銀メダルの喜びを十分味わってくださいね。(こどもコンサルタント)

プロフィル

原坂一郎(はらさか・いちろう) 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演活動を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士でもある。

子育てに関する悩みを「原坂一郎先生へ」と記してお寄せください。原坂先生が回答します。<メール>life@sankei.co.jp

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