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自由社の歴史教科書、茨城・常陸大宮市が採択 公立校で15年ぶり 来年度から、公民も

産経ニュース 2024年9月2日 21時16分

茨城県常陸大宮市は2日、令和7年度から市立中学校で使用する歴史と公民の教科書について、新しい歴史教科書をつくる会(会長・高池勝彦弁護士)が主導する自由社版を採択(選定)したと発表した。採択は7月29日付。自由社の歴史教科書が公立校で採択されたのは、15年ぶりとなる。

同市はこれまで、ひたちなか市など近隣の4市町村とともに教科書を選ぶ「共同採択」を行ってきたが、市独自の教育改革を加速させるため、共同採択の枠組みを離脱。7年度の教科書は独自に選ぶ「単独採択」に切り替えて採択に臨んだ。

常陸大宮市によると、採択は教育長ら計5人で構成する教育委員会が全会一致で決定。歴史の採択理由については、「時代の特色と世界の動きを概観することができるように配慮されている」などと説明。公民は「敬意をもって根源的視点を学習できる」などとした。

自由社によると、同社版は平成21年に横浜市が採択して以降、公立校で選ばれていなかった。つくる会の藤岡信勝副会長は「それぞれの自治体の方針が教育に反映できるように教科書選びは単独採択であるべきだ。今回の常陸大宮市の取り組みは今後のモデルケースとなるだろう」と話した。

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