「和歌山県中高ＮＩＥ実践セミナー２０２４」が７月３０日、和歌山市太田の県立向陽中学校・高校で開かれ、県内の中学校や高校の教員ら約３０人が参加した。
ＮＩＥは学校教育に新聞を活用する取り組み。セミナーは、教育関係者や県内の新聞、通信各社などでつくる「和歌山県ＮＩＥ推進協議会」が主催した。
まずＮＩＥの実践報告があり、各校の担当教員らが取り組み状況を発表。中学校の授業で新聞各紙の１面の記事やコラムの読み比べを行ったり、別の中学校では１、２年生が新聞記事を読んだ感想を書き、それに３年生がコメントを書く取り組みを行ったりと、さまざまに工夫している状況が紹介された。
このあと、兵庫県ＮＩＥ推進協議会事務局長の三好正文氏が「阪神・淡路大震災２９年」と題し、神戸新聞記者としての震災取材経験を生かしたＮＩＥの取り組みを紹介するなどして基調提言。「防災・減災とこれからのＮＩＥ」をテーマに三好氏らが意見交換するシンポジウムも行われた。