地域の小学生に仕事への理解を深めてもらおうと、大阪市浪速区の区民センターで19日、イベント「わくわく体験!浪速しごとミュージアム」が開かれた。区内の小学生延べ約430人が参加し、かつお節削りやネイルチップ作成などさまざまな職業を体験した。
同区では、これまでも各小学校で企業を招いた出前授業を行っていたが「たくさんの企業が集まる体験イベントをしたい」と同区が初めて企画した。
区内を中心とした19企業が参加。ドン・キホーテ新世界店は、専門の職人が手書きで作る商品告知の「ポップ」を小学生が作成した。冠婚葬祭業の「レクスト関西」は、本物の棺に入る「入棺体験」を行った。
浪速区と包括連携協定を結んでいる産経新聞大阪本社もイベントに参加。同社は、今回のイベントを号外風新聞にまとめる記者体験を提供し、参加者は興味を持った体験イベントを写真撮影して見出しを考えた。
塩草立葉小3年の塩飽(しわく)乃彩さん(9)は「光や構図を考えながら写真を撮るのが難しかった。祖父がいつも新聞を読んでおり、新聞に興味がわいた」と笑顔。同区の幡多伸子区長は「色々なジャンルの企業が一堂に会することで、なりたい職業ややりたい仕事をイメージするきっかけになったと思う。みんな目を輝かせて、とても真剣に体験してくれた」と来年の開催に向けて意欲を見せた。