今日は東京・神奈川の中学受験初日です。
この日が日曜日の場合は「サンデーショック」と呼ばれ、プロテスタント系の一部の学校は宗教上の理由から試験日を2/2に変更し中学受験は大波乱となります。なかでも女子学院の試験日が2/2になるために桜蔭・雙葉のどちらかと女子学院を受験することが可能になることから最難関女子志望組は難しい選択を迫られます。
ところが2025年は2/2が日曜日ですから、「1日違いは大違い、危なかったね」と思いきや、これまた別の場所で波乱となります。「プチサンデーショック」と呼ばれるこのケース、青山学院中等部の入試日変更が受験生たちを悩ませます。
青山学院中等部は2/2の試験日を2/3に変更しました。これにより、2/2が試験日の学校のなかでも、洗足・白百合・吉祥女子を志望校にしている受験生たちを悩ませます。私見では、洗足の入学試験が最も影響が大きいと見ています。こんな話題を出願期間中にすると受験生の出願先に迷いが出てしまいますからこの日まで保留にしていましたが、来年2026年がサンデーショックなのです。最難関女子組は今から悩ましいでしょう。
このようなサンデーショックやプチサンデーショックは偏差値表の近くに位置する学校や、立地が近くに位置する学校に影響が出ます。
中学受験を経験した私が振り返って感じることですが、実際には偏差値表ほど離れていない学校が多いということ。例えば、偏差値3というと結構な学力差と思いますが、チャレンジ組がわりと合格している場合が多いのです。算数で何問か仕留めるだけ、または国語で記述を仕留めるだけ、これだけで結果が大きく変わります。
チャレンジするチャンスとも考えて検討してほしいと思います。みんなが組合せする受験パターンに振り回されずに、通学距離のことだけ解決したらどんどんチャレンジしてほしいです。可能性低いと思って消極的な受験するならやめた方がいいですが、ポジティブに挑めるなら受験した方がいいと思います。これがまた受かってしまうことがある。だから中学受験は面白いのです。
入学したら自分の通っている学校が偏差値いくつなんて関係なくなります。思い切って行きましょう。——と、私は無責任に思います。
新6年生になる皆さん、頑張れば間に合います。新5年生の皆さん、塾にしっかりついていけるようにしましょう。でも塾で完全にはならない。塾のサポートは下剋上受験塾を利用してください。みんな頑張って!そして、私立の6年間を楽しんで!
筆者紹介
桜井信一(さくらい・しんいち) 昭和43年生まれ。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。進学塾では娘の下剋上は難しいと判断、一念発起して小5の勉強からやり直し、娘のために「親塾」を決意。最難関中学を二人三脚で目指した結果、自身も劇的に算数や国語ができるようになる。現在は中学受験ブログ「父娘の記念受験」を主宰、有料オンライン講義「下剋上受験塾」を配信中。著書に、テレビドラマ化されたベストセラー『下剋上受験』をはじめ、『桜井さん、うちの子受かりますか』、馬淵教室と共著の『下剋上算数』『下剋上算数難関編』などがある。