第75回仙台「正論」懇話会が12日、仙台市のホテルメトロポリタン仙台で行われ、作家の竹田恒泰氏が「リーダーが学ぶ国史とは何か」と題して講演した。
竹田氏が執筆した「国史教科書」（令和書籍研究所）が、令和7年度から使われる中学校教科書を対象にした文部科学省の検定で合格した。執筆のきっかけについて、「いくら読んでも国家観が分からない既存の歴史教科書より、レベルを上げている。将来、リーダーとして日本を担う中学生に読んでほしい」と述べた。
竹田氏によると戦後、連合国軍総司令部（GHQ）が「日本人の誇り」や「美しい逸話」などをすべて教科書から消し去ったという。「先人の苦労でわれわれは生かされている。もっと良い国にして、若者につないでいきたい。それが『国史』です」と話した。