Ｑ
６歳の娘がいます。「親バカ」かもしれませんが、娘がかわいくてたまらず、夫婦で大切に育てています。子育てをするなかで特に困っていることもないのですが、不安なことが１つだけあります。それは今後、娘が誘拐されたり、襲われたりしないかということです。そんなニュースが流れたり、話題になったりするたびに、心配でたまらなくなります。心配しすぎるのはよくないでしょうか？
Ａ
「親バカ」かもしれない？ いいじゃないですか。私は「親バカ」大賛成です。「親バカ」の人がすることや言うことは、当の子供からすると、自分が愛されていると分かることばかりだからです。あなた方の「かわいくて仕方ない」という気持ちも、普段の「親バカ」な言動で、娘さんにはちゃんと伝わっていますよ。
親はよく冗談で「わが子はかわいいからきっと狙われる」と言ったりしますが、それもかわいい「親バカ」だと私は思っています。でも、そういう事件が報道されるたびに心配になるのは分かります。めったに起こらないこととはいえ、確率はゼロではないですからね。
心配するのは悪いことではありませんが、心配しすぎると常にビクビクする生活になり、毎日を楽しめなくなる気がします。たとえば交通事故が心配な人は、車に乗るたびにドキドキします。飛行機が落ちはしないかと心配する人は、目的地に着くまで生きた心地がしないそうです。本来、楽しめるものが楽しめなくなるなんて、もったいない気がしませんか？
あなた方ご夫婦も心配ばかりせず、子育てを大いに楽しみ、「親バカな日々」を送れる今の幸せを十分に味わってほしいと思います。数十年後はきっと「何も心配することはなかったね」と言っていますよ。（こどもコンサルタント）
プロフィル
原坂一郎（はらさか・いちろう） ２３年間の保育士勤務を経て平成１６年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演活動を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士でもある。
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