神奈川県秦野市の認定こども園「やまゆりこども園」で、不適切保育があったとする調査報告書を、弁護士による第三者委員会がまとめた。保育士が園児の頭をたたいたり、逆さづりした行為などが不適切保育とされたという。保護者側の代理人弁護士が29日に会見を開き、報告書の概要について説明した。
会見では、当時園児だった1人が心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したことが明かされた。保護者の1人は代理人を通じ、「このようなことが二度とおきないよう、行政には保育施設の改善を強く望む」などとコメントした。
同園では、報告書で園長の対応が不十分だったことが指摘されていることなどに触れ、「再発防止を進め、園児、保護者、行政、地域社会からの信頼回復に努めてまいります」とコメントした。
同園をめぐっては、令和4年に保護者から不適切保育があったとする訴えがあり、同園が弁護士に依頼して第三者委員会が設置され、調査を進めてきた。