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奈良は全国平均下回るも前回より改善 全国学力テスト

産経ニュース 2024年7月29日 20時3分

文部科学省が小学6年と中学3年を対象に行った令和6年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果が公表された。平均正答数でみると奈良県内公立小中学校は全国平均を下回るかほぼ同じだが、いずれも前年より改善した。

調査は4月18日に実施し、小学校178校、中学校93校と義務教育学校、特別支援学校が参加した。

平均正答数は、小学校国語は14問中9・3問で全国(9・5問)を0・2下回り、同算数は16問中10・1問で全国(10・1問)とほぼ同じ。中学校国語は15問中8・4問で全国(8・7問)を0・3、同数学は16問中8・3問で全国(8・4問)を0・1それぞれ下回った。一方、それぞれを前年の全国との差と比べると、0・1~0・2縮小した。

学習状況調査では、「授業では各教科などで学んだことを生かしながら自分の考えをまとめる活動を行っていたか」との問いで肯定的な回答は中学校で61・7%で全国の75・4%を大きく下回った。「授業では課題の解決に向け、自分で考え、自分から取り組んでいたか」との質問に肯定的な回答は中学校で73・0%で、全国の80・3%より低くなった。

県教育委員会は今回の結果を受け今後、市町村教委の教育長、担当者を対象に説明会を実施し、指導の改善を図る。県教委の担当者は「前年と比べると改善がみられた。一方、中学校国語の記述問題で他者の発言と結び付けて自分の考えをまとめることなどについて課題がみられ、改善に取り組みたい」と話した。

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