Infoseek 楽天

2025年の受験生は超強気、難関に女子がチャレンジ 東大109%、東京科学大114%

産経ニュース 2024年10月1日 13時0分

来春の一般入試を目指す受験生たちにとって、これからラストスパートの時期に入る。今年度の受験生はどんな傾向なのか。30万人が受験する全統共通テスト模試の志望データなどをもとに、大手予備校「河合塾」の主席研究員、近藤治さんに2025(令和7)年入試の動向を聞いた。

これまで18歳人口は年々減っていたが、今年度は昨年度に比べ微増。大学入学志願者数も前年よりは少し増える見通しだ。また、新課程入試初年度と入試制度としては大きな転換点にあたる。

入試制度が大きく変わるとき、受験生の動向は、安全志向になる傾向があるというが、夏に行われた全統共通テスト模試の志望動向をみると、そうした傾向はみられず、むしろ積極姿勢だという。

近藤さんは「新課程入試で共通テストも大きく変わるが、受験生たちも制度変更をきちんと理解しているようで、動揺はないようだ」と話す。

東大、京大といった難関国公立大、早稲田大、慶応大といった難関私大を志望する受験生は軒並み前年を上回っており、今年の受験生は、チャレンジ志向になっていることがうかがえる。志望校を変えず、第1志望を狙い続けている様子が見て取れるという。

国公立大の志望者数全体でみても前年比101%。国立難関10大学(旧帝大7大学と一橋大、東京科学大、神戸大)でみると103%と志望者は増加傾向だ。

特に、京都大、東北大(ともに107%)の人気が高い。特徴的なのは、女子の難関志向が強くなっていることで、女子だけの志望動向でみると、東大は109%、新設の東京科学大は114%となっている。

こんどう・おさむ 学校法人河合塾教育研究開発本部主席研究員。長年にわたり大学入試動向分析を担当。研究開発、学校サポート事業、塾生指導等に携わった後、令和3年より現職。生徒、保護者、高校教員対象の講演も多数実施している。

この記事の関連ニュース