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学力テスト和歌山県内結果 中学校に課題

産経ニュース 2024年7月31日 19時17分

文部科学省が今年4月に行った令和6年度全国学力・学習状況調査(学力テスト)について、和歌山県教委は、県内の公立小中学校の結果を発表した。テストは小6は国語と算数、中3は国語と数学で実施。平均正答率(小数点以下切り捨て)でみると、県の全国順位は小6の国語が14位、算数が8位、中3の国語が44位、数学が33位となった。県教委は中学校の学力を課題とみている。

学力テストには公立の小学校219校(約6640人)、中学校114校(約6080人)が参加。

小6の平均正答率は国語が68%(全国平均正答率68%)で全国平均と同程度、算数が64%(同63%)で全国平均を上回った。テストが現在の形になった平成31年から5年連続(令和2年は新型コロナウイルス禍で実施見送り)で、全国平均正答率と差がないか1ポイント程度の差が続いている。問題への無解答率は国語が2・3%(同4・2%)、算数が2・3%(同3・4%)といずれも少なかった。

一方、中3の平均正答率は国語が55%(同58%)、数学が50%(同53%)と、いずれも全国平均を下回った。平成31年からの平均正答率も国語でマイナス3~マイナス4ポイント、数学でマイナス1~マイナス3ポイントの差が続いている。特に記述式の平均正答率は国語で39・9%(同45・5%)、数学で25・8%(同29・3%)と差が大きくなった。

問題への無解答率は国語で4・3%(同3・9%)、数学で12・2%(同11・3%)と、全国に比べて高くなっている。

学習状況などに関する質問調査では、「授業の内容はよくわかりますか」について「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」と回答したのは小6が86・1%(全国82・1%)、中3が77・7%(同75・7%)で、全国平均を上回った。その一方で「学校の授業時間以外に1日当たりどれくらいの時間、勉強をするか」の質問に「全くしない」と小6の7・1%(同5・3%)、中3の9・6%(同6・6%)が回答した。

県教委は「中学校が改善しておらず課題が残る。小学校の学力の土台の上に中学校でどう積み重ねるか。全力で取り組みたい」としている。

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