東京工業大と東京医科歯科大が1日、統合し、新たに東京科学大が発足した。理工学と医歯学の融合により、医療現場での技術開発など「医工連携」を促進する。最高水準の研究や教育を行う「指定国立大学法人」同士の統合は初めてで、科学系総合大学として世界トップクラスを目指す。
新大学は、①基礎研究に取り組む「総合研究院」②文理融合研究を展開する「未来社会創成研究院」③産学連携の推進を担う「新産業創成研究院」-の3つの研究組織を創設。統合前の両大学の学部などはそのまま残る。
また、研究成果を実用化し、体制を強化することなどで、政府が10兆円規模の基金を活用して支援する「国際卓越研究大学」の認定を目指す。
新大学は理事長が経営を、学長が教学を担う態勢。大竹尚登理事長は同日の記者会見で、「理工学、医歯学の体系を再構成し、世界最高水準の科学大学を目指す」と述べた。
新大学の学部学生数は6242人、大学院学生数は7116人、教員数は1887人となる。